仕事のかたち

人材育成
仕事のかたち
採用情報

ひとを育てるということ

今村 敬子 2008年5月/中途入社 人事部/マネージャー

「働くひとのためのワークショップ」をはじめた経緯

スマイルズに入社して2年、人事マネージャーとして、人事全般、労務管理、制度設計、人材管理など「ひと」に関わる全ての業務をこなす今村敬子さん。2009年度に全社員向けの「働くひとのためのワークショップ(自主参加)」を企画、全10回を実施開催してきました。通算で130名の社員が参加することとなったビジネスワークショップについて、開催に至った想いを伺いました。「人事の課題として、若い社員の中にキャリア、可能性をつくってあげたい、一人前にしてあげたいという想いがあります。スマイルズの社員は素直で、知らないことも沢山あるんだけど、小さなことでも教えてあげると、そこから知りたい欲が湧き出てくる。私はそれを提供したいという想いから、ワークショップを開催しようと思いました。自分が若い頃に、先輩や上司から多くのことを教えもらい、人生に大きな影響を与えてくれることもありましたが、こんなことをもっと若いうちに教えてほしかった、知りたかったと思うこともたくさんありました。そこで知識の提供だけではなく、自己分析の方法や人生設計、キャリア形成などについてもプログラムに盛り込んでいきたいと思ったのです。」

仕事を通して学ぶということ。

自身にとっては3度目の転職で出会った会社がスマイルズだった今村さん。若い頃は徹底的にスパルタで教えこまれ、つらく苦しい時期もありました。「27歳で管理職になったときに、すこしづつ年を重ねて物事を見る眼が養われ、自然に“腹をくくるだけだ。怖がっていてもしょうがないし、自分が責任を持つんだ”と思えるようになりましたね。部下ができ、自分にとっての責任を感じていました。部下に生かしてもらっていたと言えるかもしれません、部下が褒められれば嬉しいし、心底腹が立つこともある。愛情があるがゆえのやりとりだと、今は振り返ることができます。」 長く働いた会社を辞め、専業主婦になり仕事を離れて2年間。改めて自分の仕事の対価(お金)で “生きる”ということ、自分自身のキャリアを築くべきだと考えるようになっていました。「20代で徹底して、スキルやマナーを身につけることがよりキャリア形成の幅を広げると思います。特に女性にとっては育児などを考えると仕事ができる期間に変動があります。予定どおりにはなかなか上手くいきませんが、男性よりも女性のほうがキャリアについては早めにプランニングしたほうがいいと思いますね。」

働くことと生きることを重ねて考えられるようになった。

「仕事でおもいっきりできないひとは、人生でおもいっきりできない。いやな仕事もいかに楽しむか。人生の苦労も沢山あるけど、いかに楽しむか。」そう語る今村さんはとても楽しそうに見えます。そんな経験豊富な人生の先輩方から、実際に体験したエピソードをおすそわけしてもらう、ということをしたらどうか?自分の人生から後輩の人生へ成長のおすそわけをすることは、さまざまな研修や規定のマニュアルの中では学びきれないことがあります。そうやって構想を重ねて、誕生したのが「働くひとのためのワークショップ」でした。「講師をしてもらう社員は、若い頃苦労しているひと。そして、今があるひと(活躍しているひと)に声をかけました。長いことさまざまな飲食店厨房で料理をしてきたからこそ、いま商品開発の仕事でその経験を活かしている商品部の女性フードプランナー。無我夢中で20代を過ごし、飲食の道を登りつめて来た営業部長と商品部長。銀行マンとしての経験と、その当時からの反骨精神と向上心で生き抜いてきた管理本部長、など。社会人としての基本的なことを学べるようにと、自分自身の経験も織り交ぜて今村さん自身も話をする回もありました。

人と話すことのおもしろさ

一方的に話をするのではなく、最後になにを感じたか?と、参加者同士での相互理解を深めるディスカッションを行うことで、参加者の間に和が広がっていく。刺激を与えると顔つきが変わってくる。 ワークショップの中だけではなく、日々の業務のなかで沢山の面談が仕事の今村さん。会話の中では必ず人生の話と一緒に自分の話をしていると言います。「自分のエピソードも洗いざらい話をすることにしています。私は社会人の先輩であると同時に、マザーテレサ(ファザーテレサという声も?)だと思っていますからね(笑)。自分自身を出せなかったら、相手も熱があがらないんです。」カウンセリングも勉強するし、土日でも社員から呼び出されたらどこへでも飛んでいく。「心を緩めてあげることが大切です。そのためには自分自身に壁があったら受け入れてもらえない。自分の目、心の目で見て判断し、人のうわさや評判などは信じません。今村さんは魔女なんですか?と言われたこともありますよ、なんで私のことがわかるんですか?って(笑)。兄弟構成、家族の構成などは頭に入っていますね、初対面のひとでも相手と話せばだいたい解ります。」

これからのスマイルズへ

「スマイルズがやりたいことの幅がどんどん広がっていっていることを実感しますね。トレーサビリティを導入したり、リサイクルショップがオープンしたり、さまざまな取り組みが広がっています。企業として目指す部分が高くなっているということは、そこに働く人たちも変わっていくことを強いられます。通常300時間の労働が当たり前の日本の飲食業界において、177時間の労働時間を守り、精神的にも充実して、未来や人のためになる仕事をしていく。とても難しいことだと思います。それを実現するには、独自の制度(ファミリー制度や育自休暇など)が必要になります。遠山社長の「それってださくない?」のひとことで世の中にないものを形にするという、新たな課題が発生するんですね。それは見方によっては見たこともない仕事というひとつの苦労でもあります。理想に掲げたことを実際の業務に落とし込むこと。これが、わたしたちの仕事で、「世の中の体温をあげる」ことだと思っています。入社当時、会社のために、良いひとづくりをしようと、始めた人事業務でしたが、いまでは、業務を飛び越えて人生の永遠のテーマになっています。それはスマイルズという会社を世の中に残さなくてはならないと強く思えたから変わったんだと思います。そして、そこには自分の力が必要だと感じています。私の人生キャリアプランのワンステップだと思っていましたが、まだまだ本気でやることがたくさんあります。」

Interviewer Smiles: 広報室 玉置 (2010/04)

ページトップへ