スマイルズを熱く率いる、新たな「船頭」を募集します。

2023.08.30(水)

「PやCDという肩書にこだわらず、定番の方法論やアウトプットに縛られないゼロベース思考で、折角なら会社を使って世の中に新たな価値を実装したい、あわよくばスマイルズを乗っ取ろうと思っている熱量高めのヒト」採用を始めます。

応募要項

■目次
・鼎談「面倒くさい会社...? 転職から1~3年組が、スマイルズを外と内から語る。」
・野崎亙からのメッセージ「船頭多くして船山へ登ろうヨ」
・応募要項




中途入社メンバーによる鼎談


「面倒くさい会社...? 転職から1~3年組が、スマイルズを外と内から語る。」


3-588.jpg

<話し手>
■ 永井史威(WEBディレクター/写真左)
大学卒業後、建築雑誌の出版社に勤務。建築デザインと紙媒体の作法を学ぶも、紙からWEBの流れにさらわれWEB制作会社に転向し、サイト企画、記事編集、デザイン、WEBサービス運営まで経験。2021年、スマイルズにジョイン。右手に取材・編集、左手にWEB制作の技術を携えて、WEBサイト、メディアの企画・制作・編集を手掛ける。

■ 神田幸秀(プロジェクトディレクター/写真中央)
上智大学卒業後、日本アイ・ビー・エムに入社し法人営業・PM業に従事。その後スタートアップのCOO職を経て、University of the Arts Londonに留学、Master of Designを修了。デザインコンサルティング会社で業種や企業規模問わず事業開発やブランドコンセプト・戦略の策定、デジタルサービスの開発などを手がける。2021年よりスマイルズにジョイン。

■ 林大輔(クリエイティブディレクター/写真右)
大学卒業後、株式会社ボストン・コンサルティング・グループ等の経営コンサルティング会社を経て、制作会社のプランナー職に転向。以降、自治体やメーカー、小売、スタートアップなど、業種・規模の垣根なくブランドづくりを手がける。前職は、創業まもないデザインファームでのCDO職。2020年からスマイルズにジョイン。

「面倒くさい会社」「武闘派」「ただの事業会社じゃないんだ」

3-511.jpg

――スマイルズにジョインするまでに、それぞれ別の会社でCCOやCDO、役員などを経験されてきていますが、弊社へジョインした理由やきっかけはなんですか?

林:
僕はもともと前職でSoup Stock Tokyoのサイトリニューアルをお手伝いしたのがきっかけでこの会社を知りました。当時の印象を一言で言うと...、とりあえず「面倒くさい会社」(笑)。役職関係なく、皆が好き勝手言うし、会議のたびにゼロベースで意見を出してくるし、こだわりが強い。最初はおいおいと思いながらも、目の前のことに全力で向き合っているからだと段々気付かされたんですよね。「ブランドを人格で捉える」考え方も、ブランディング仕事をやってきた自分に非常に刺さりました。

神田:
僕の入社のきっかけは、前職のバディだった林さんから声かけてもらったからです。以前からPASS THE BATON(※1)のロイヤルカスタマー状態(!)で、スマイルズのことは知っていました。僕はもともとITバックグラウンドですが、スマイルズの場合、クリエイティブやフード、リテールなどにもがっつり関われるというのが入社の決め手ですね。実際に入社したら、社内も社外も遠慮なく本音でぶつかり合っていて、想像以上に「武闘派」な会社でした。

永井:
僕は野崎さんの著書(「自分が欲しいものだけ創る! スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング」(※2))がジョインしたきっかけですね。それまでは、主にWEB領域でブランディングをやっていたんですけど、手法の面で行き詰まっていた時に本を手に取って、これまで僕がやってきた手法と全然違うなと。そこで、一緒にやってみたいという思いが湧き上がったんです。それと、ただの事業会社じゃなくて、コンサルティングやデザイン、制作もしっかりやっていることが本を読むと分かってきて。僕自身は手を動かしてきたタイプなので、これまでの経験が生かせるかなと思って面接を受けました。

効率よりも○○重視。入社後、それぞれのカルチャーショック

――みなさんが、実際に入社されて、早1~2年が経とうとしていますが、数々のプロジェクトに参画する中で感じた、スマイルズと他社の差異はどんなところだと思いますか。

3-625.jpg 神田:
プロジェクトの進め方が毎回違うんですよね。コンサルティングやプロデュースあるあるでいうと、流行りのフレームワークや定型のプロセスを組んで、より効率的にプロジェクトを回しがち。スマイルズの場合は、毎回進め方が違うし、そもそもフレームワークから開発しちゃう。その上で、確実に的を射たアウトプットにつながっていくんですよね。効率的な進め方を求める人にとってはある種きつい環境といえるかもしれないです。

永井:
スマイルズにはオルタナティブな価値観がありますよね。一般的な模範解答とか、王道の解答ではなくて、「そんなアプローチもあったか!」というオルタナな価値を出しにいく。プロジェクトの随所にそういう視点が織り込まれていて、コンセプトとか川上だけでなくて、最終的なアウトプットにも一貫した価値観が生きている。

林:
あとはやっぱり、クライアントの伴走にせよ、自社イベントにせよ、鬼のように手数を使いますよね。アイディア出しも平気で100案出す感じのもそうですけど、身体に叩き込む感じから出てくるアウトプットというか。

3-469.jpg 神田・永井:
分かる!!!

林:
頭で考えて「ロジックで、これです」じゃなくて、より身体性が伴う感じのリアルな案が出てくる。20案、必死に考えて最後が出涸らしみたいでも、そこに魂が宿っている(笑)。

永井:
出涸らしにも魂。ことわざになりそう(笑)。

林:
これはやっぱり実業をやってきているからこそ。

神田:
スポーツに近い感覚がありますよね。別にそこは外注すればいいのにということでも、自社でやることが多いし、それによってクリエイティブの細部に意思が宿る。自分たちの手足を動かしているから得られる、神経の鋭敏さがある。

頭に、手に、汗をかいているか?

――プロジェクトの実例の中から、特に印象深いものを選ぶとしたらどの案件ですか?

3-570.jpg 永井:
福島県商工会連合会さんの「シオクリビト(※3)」、伝統的工芸品産業振興協会さんとの「デデデデデンサン(※4)」なんかは、間違いなくスマイルズだからできるアプローチだなと思いますね。普通にやったらまずこうならない(笑)。シオクリビトでは、福島の作り手さん100人を僕たちが取材していますが、自分たちで汗をかいて、結構アグレッシブにやっています。取材対象の方の「昨日髪を切ってくれた友人が高校の同級生で、その人は会津に住んでいて...」という言葉にピンときて、そこから10キロ位先の美容室まで急に取材に行ったり。とにかく、一見無駄と思われようが、光の当て方を探ることにおいて妥協しない。僕的にはスマイルズの強みのひとつは、編集的アプローチやキュレーションにあると思っていて。すでにあるものの中から価値を抽出して、新しい魅せ方を提案するところにある気がします。

林:
僕が担当したプロジェクトだと、オレンジページのCI開発(※5)なんかも、みんなで汗をかいて価値を創り上げる感覚が強かったですね。120人の社員さんとワークショップを行ったから得られた成果があった。あとは、京セラさんの新規事業でアレルギーミールキットの「matoil(※6)」なんかも、事業パートナーである以上にワンチームになっていますね。

https://youtu.be/vgDgRSlLc84

林:
僕自身もアレルギー当事者だから、事業構想段階から生活者としてのディスカッションをかなりの量してきました。頭ごなしの提案でなく、一生活者としてのリアリティを大切に事業の組み立てや伴走をしてきているからこそ、matoilチームやユーザーの方からの共感や信頼が得られていると感じます。なんなら、僕たち家族はmatoilのロイヤルカスタマーです。

神田:
僕の場合は長期プロジェクトが多いので、まだCreative Archivesに載せられていない案件も多いんですよね。現在進行形のひとつで、飲食業態の開発をやっていますが、クライアントに対してもまったく動じないというか、クリエイティブや価値への執着を感じています。自分たちのプライドを守るためじゃなく、エンドユーザーにとってどうかをクライアント以上に考え尽くす。そういうスタンスだからワンチームになっていくんですよね。

線引きや肩書きは置いておいて、ボールを1mmでも前に進める人

――今回の募集に際して、どんな人がスマイルズに向いている、向いていないというのを一社員視点で伺えますか?


永井:
いきなり漫画の話をしますが、漫☆画太郎先生の「地獄甲子園」という作品があって、そこに「ケンカ野球戦士」というのが出てくるのでそちらを参照いただきたいと思います(笑)。普通の優秀な選手じゃなくて、いろいろできる選手が向いていると思うんです。「やったことないことやる」も楽しめる。僕から見ると、スマイルズメンバーって全員「ケンカ野球戦士」に見えていますね。

林:
キャラクター的にいうと、わが社はケンカ9割・野球1割説もある(笑)。個人的には、クライアント側か提案する側かとか、職位の上下とか肩書、やったことがあるとかないとか、その「線引き」っていう概念がある人には難しい場所かもと思います。

3-538.jpg 永井:
一言で「何やっているか」説明できないメンバーばかりですもんね。

林:
本当に。僕はこどもに「matoilの人」だと思われている節があります(笑)。

神田:
他社で様々な経験を積んできた人ですら、この会社にくると「やったことないこと」に必ずぶちあたると思うんです。それを面白がって、気持ちよくボールを取りに行って、1mmでも前にボールを進められる人が輝く場所だと思います。


3-624.jpg

今のスマイルズにはこれが足りてない!?

――組織としては50人ほどの体制となって、より結束力も機動力もあがってきていますが、現状のスマイルズに足りていないことってなんだと思いますか?

林:
最近はお利口な人も増えたので、もっとハングリーな組織になりたいなと思ってます。議論はいつも活発ですが、雰囲気が良すぎるので、もっと喧嘩とかしてもいいなって。年齢や役職にとらわれずの関係性があるからこそ、「このアイディアの方が絶対にいいと思う!」とか健全な批判もガンガンしあえる環境にしたいですね。

神田:
今猛烈に新しいプロジェクトが舞い込んできている中では、冒頭のオルタナティブじゃないですけど、野崎さんとかとはまた違う思考タイプの方にもジョインしてもらえるのが組織としては必要な気がしますね。吸収力も高いメンバーばかりだから、「逆」だったり、「これまでにない」を常に欲しています。

永井:
僕は、現状ですでにバラエティに富んでいると思うんですけど、今いる人たちが嫉妬するくらい、もっと面白い人に来て欲しいなと思ってます。スマイルズという企業自体、その存在が「実験」のようにも思えていて。だから、僕は今ここで働いているし、「こんな会社がありえるんだ」という存在に皆で創り上げたいです。(終)


※1 「自分が欲しいものだけ創る! スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング」
※2 PASS THE BATON
※3 シオクリビト
※4 デデデデデンサン
※5 オレンジページのCI開発
※6 matoil







野崎亙からのメッセージ


「船頭多くして船山へ登ろうヨ」



集合写真4 (1).png

こんにちは。スマイルズ社長の野崎です。今回の募集内容はいつもと違っていて、所謂タイトル(肩書)では描き辛い人材を探しています。募集職種名に<あわよくばスマイルズを乗っ取ろうと思っているヒト>と書かせていただいたのには理由があります。


VUCAの時代だからというわけではないですが、会社の業容は常ならずで変化していきます。スマイルズも御多分に漏れず、少しずつ業容を変化させていきました。


創業当時は、要は<スープストックトーキョー>の事業会社。スタートアップの時期でもあり、想いに共感した仲間たちがもがきながらも事業を成長させていきました。 その後、<giraffe><PASS THE BATON><100本のスプーン>など飲食に限らず様々なブランドを創出し、ユニークな自分事業を生み出す会社として認知されていくこととなりました。 そして近年は、入場料制の本屋<文喫>や東京ミッドタウン八重洲内<ヤエスパブリック>のプロデュースや、CI開発、ブランディングなど様々なクライアントの"なにかをしたい"に応える事業が一つの生業といえるまで成長していきました。 さらに、<PASS THE BATON>から派生した企業の蚤の市であり新たなサプライチェーンのためのリアルメディアプラットフォームである<PASS THE BATON MARKET>とクライアント業の融合など自分事業とクライアント業との関係性も今まで以上にシナジーが生まれ始めています。

そうこうしていると「数ヘクタールの空き地をどうにかできないだろうか?」なんて話が飛び込んできたり、地域の課題解決に取り組んだりともはやなんでもありな状態です。今後は企業のHR課題の解決や、事業承継なんて可能性も模索していけるかもしれません。


以前に組織の在り方としてこんなことを書きました。
「船頭多くして船山へ登ろうヨ。」


価値の見つけ方はただ一つ。 一人ひとりが生活者として、自分自身を見つめてみる。 そしたら、同じテーブルについて、ご飯でも食べながらあーでもない、こーでもないと議論する。時に葛藤、時に闘争。 そして時に共感と協調。 たくさんの意見がぶつかり合い、引っ張りあい、流されながら進んでいく。 きっと一人だけではたどり着けなかった頂上へ向かうはず。 その頂上から見える彼方の景色が価値ということだったのか。 そんな価値へと踏み出すはじめの一歩でありたいと思うわけです。ピラミッド型の組織でもなければ、ヤリタイコトをただヤルというわけでもない。主体と主体が組織として自律しながら生まれていくクリエイションと事業たち。そんなことを理想としています。


しかしながら、この「船頭」を務めるのはなかなか容易ではありません。どこに漕ぎ出すかも自分次第、更にはほかの船頭もいるので行ったり来たり。プロジェクトや事業、ひいてはスマイルズのゴールすら自分たち次第という始末(笑)。所謂既存のディレクターやプロデューサーと言われる職種や枠組みとも一味違う様相を呈しています。 <あわよくばスマイルズを乗っ取ろうと思っているヒト> 。当然プロジェクトの船頭でもあってほしいわけですが、ゆくゆくはスマイルズの船頭も担う気マンマンな人のことを指しています。


要は、会社(この場合はスマイルズ)というリソースを使いながら自分の思いを具現化しようとするエゴ。そしてそのエゴにみんなをいい感じで巻き込む力が大切です。


普段の採用では全く判断基準外ではあるんですが、未来のけん引役だからこそ求めてしまうのはスマイルズの理念や考え方への"共感"です。その方自身が言葉は違えど、「世の中の体温を上げよう」と思って生きてきたり、「足もとに転がっている価値の欠片」を大切にしていたり、「誰にも似たくない!」なんて頑なだったり。即ち理念へのフォロワーではなくフォロイーとでもいいますか。 そして当たり前ですが思考と実行の力。新たな枠組みを創出する思考と、それをうまいことやって実行する力(スマイルズでは、MAKESHIFT→SHIFT MAKERなんて言ってます)。 そんな方がジョインしてくれたあかつきには、スマイルズは「世の中の体温を上げる」べく、スープストックトーキョーの創業→様々なブランドの創出・運営(ブランドの多角化)→コンサルティング・プロデュースへのシフトと業容の変遷を辿っていきましたが、その先の業容の変化もあり得ると考えています。まさにVUCAの時代、理念を実現するためなら業容が変わることも当たり前。次なる舵切りを期待せずにはいられません。(終)





応募要項はこちらからご確認ください。





この記事をシェアする

お知らせ一覧へ