ひとりひとりが、"私のスマイルズ"を。

ひとりひとりが、"私のスマイルズ"を。

プロフィール

スマイルズ クリエイティブ本部 広報部花摘 百江

神奈川県生まれ。立教大学 社会学部 社会学科専攻修了。10人のレギュラー家族と、数えきれない準レギュラー家族に囲まれて育つ。その経験から「社会」「世の中」に興味を持ち、社会学を専攻。その後2014年にスマイルズに新卒として入社。スープストックトーキョー店舗、人事採用担当を経て、現在はクリエイティブ本部 広報部。

※2020年7月時点の情報です。

私は私のスマイルズをやってみたい。
就職活動では業界業種問わず多くの会社を受けていましたが、クリエイティブ業に興味があったこともあり、広告系の会社から内定も頂いていました。そんな中、親友が勧めてくれたことをきっかけにスマイルズを知りました。もともと、企業理念やビジネスがユニークで興味を持ったのですが、調べれば調べるほど、創業者の遠山さんの存在感が強いと感じてきて、ふと素朴な疑問がわきました。無邪気ってこわいなと思うのですが(笑)、「もし遠山さんがいなくなったら、この会社はどうなるんですか?」と最終面接で率直に質問してみたんです。

「うーん、大丈夫じゃない? 今は、ひとりひとりがスマイルズだから。」

遠山がとっても楽しそうな笑顔でこう答えたのを聞いて、私が行くべきはこの会社だ、と思いました。ひとりひとりがスマイルズ。社員がそれぞれ、スマイルズのメンバーとして「個」を確立して自走している。これを聞いて、私は私のスマイルズをやってみたい、と思いました。

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悩みながら「なぜ」を掘り下げ続けた、店舗での経験。
とはいえ、入社後はシンプルに大変でした。現場経験を積むためにスープストックトーキョーの店舗に配属されましたが、パートナー(アルバイトスタッフ)のみなさんに迷惑をかけてしまうこともしばしば。社員である以上、「新人だから...」と言ってしまうのは悔しくて、人よりも時間を使って勉強しました。経験が少なく、自分の体験談から教えることは難しいので、ひとつひとつの行動について、とにかく「なぜやるのか」を徹底的にお伝えするようにしました。スキルがなくても、それぞれの仕事の「理由・目的」を理解して伝えることはできると思ったんです。

その後、新店立ち上げへの異動が決まったのは、入社2か月後でした。突然のことになぜ私が選ばれたのだろうという気持ちでいっぱいでしたが、とにかく目の前のことに向き合おう、と思いました。しかし今だから言えますが、あまりの忙しさから(私、何やってるんだろう?)と思い悩み、辞めてしまおうと思ったこともありました。まさに「苦悩の日々」で、実際に転職活動もしました。

ところが、他の会社から内定を頂いて気持ちを決めかけていたとき、タイミングよく上司とのミーティングが入り、開口一番、「スマイルズの採用担当になって欲しい」といわれたんです。とにかく驚きでした。でもその理由を聞いて、日々の仕事への向き合い方やお客様への姿勢が次の仕事へと繋がっていくことがわかったんです。


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「売上ゼロ」の1時間から生まれた、思いがけない価値。
私が立ち上げメンバーとして関わった新店での経験でした。お年を召した女性のお客さまがひとりでご来店くださったとき、私が接客に入ったんです。入院中の旦那様のためのスープを選びたいということで、旦那様の好きな食べ物、食事制限の有無、生活リズム、性格から趣味まで、徹底的にお話を伺い、「どんなスープが良いのか」を、お客様と一緒に考えました。気付けば1時間ほど会話をしていたのですが、結局その日は、決めきれないからまたにするわと、お店を後にされました。1時間の接客で、スープの売上は、ゼロ。当時は1年目ということもあって、このことを上司に報告したら注意されるのではと不安になりました。自分の仕事に意味はあったのだろうか、と。

その方が後日、お店にもう一度いらしてくださったんです。それも、友人にも勧めたくなったからと、ご友人もたくさん連れてきてくださり、その後は、常連さんになってくださって。今思い返しても涙が出てきそうなほど、嬉しかったできごとです。ひとつの接客に心を込めて、ひとりのお客様に対して向き合って、誠意をもってできることをする。その時点では売り上げを生み出せなくても、それは大きな価値につながるんだ、そんなことに気付かされた瞬間でした。上司は、そんな私の姿を見てくれていたようです。

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自分に正直でいられる仕事がしたい。
現場での仕事、採用担当を経て、「伝える」「届ける」を試行錯誤してきた私にとって、この仕事は、天職だなと日々ふとした瞬間に思います。私が仕事を通じて大切にしたいのは、「自分に正直でいられる仕事をしたい」ということ。職種がどうであれ、大切な人に勧めたくなる商品や企業の在り方を、「世の中さん」でなく、ひとりひとりに届けるということなんです。良い点だけではなく、同時にもっとこうしたい点もしっかりと。第一線でお客様と出会い、接する楽しさや喜びを、直に体験してきたので、編集や企画、ライティングやSNSでの発信などに、いつも顔が浮かぶお客様がいらっしゃいます。

 今は、まるで伏線回収をしているみたいです。「ここでそれが生きてくるのか」と、日々の仕事でハッとし、時折当時を思い出しながら過ごしています。会社によって仕事の仕方やキャリアの作り方は様々あると思いますが、スマイルズは多様なメンバーがいるからこそ、「私らしく、スマイルズ」をやっていけたらと思いながら働いています。

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